世界中いろんな分野で断食はおこなわれています

世界中いろんな分野で断食はおこなわれています

人間には生きていくうえで必ず発生する食欲、睡眠欲、性欲という三大欲求があります。

どれも生命として生存、進化していくうえで大事なものですが、とくに食欲は本能に直結したものではないでしょうか?

命あるものはすべて何らかの形でエネルギーを吸収しなければ生きていけず、人間も食事を摂らなければいずれ生命活動が停止してしまいます。

しかし、ある一定の期間食事を断つ断食をすることによって、精神的にも肉体的にも向上することが可能だということがわかりました。

しかしご自身やご家族、友人で経験された方はたくさんいらっしゃると思いますが、決して簡単な行為ではありません。

そんな断食は現在では様々な分野でおこなわれ、たとえば宗教行為の一端としておこなわれたり、日々の健康のため、医療目的のため、他にもダイエットなどの美容のためとさまざまな理由、さまざまな分野で断食は取り入れられています。

断食はなぜこんなにもメジャーなものになったのでしょうか?

精神的、肉体的に自分を改善できる断食。

食事を断つことによって集中力が研ぎ澄まされていくことがあるらしく、ボクサーが減量中感覚が鋭敏になり、遠くのかすかな物音を聞きわけることができるようになった。

ダンサーが今まで以上の神懸かったパフォーマンスをおこなうようになったなどとよく聞きます。

他にも断食をおこなうことによって体調が良くなったり、ぐっすりと眠れるようになったりと健康面でも良い効果を得られることが分かっています。

このように良い効果が得られる断食ですが、正しいやり方でおこなわないと良い効果は得られません。

断食の間は身体が欲するエネルギーを外部から取り込むことが出来ず、体内に蓄積されたエネルギーを使用して生命活動をおこなっています。

このため正しいやり方を怠ると、良い効果が得られないばかりか逆に体調を崩してしまいます。

興味のある方や正しいやり方を詳しく知りたい方はこちらのリンク先を参考にしてみるとよいと思います。

断食の正しい方法をチェックする

いろんな宗教でおこなわれる断食

世界中にはいろんな宗教が信仰されていますが、そのなかで断食がおこなわれている宗教がいくつかあります。

有名なのがイスラム教のラダマーンの時期におこなわれる断食です。

イスラム教ではラダマーンという期間が毎年訪れ、その期間は日の出から日没まで飲食をせずに過ごします。

飲食以外にも喫煙や性交も禁止され、その行為の背景には忍耐を学ぶこと、貧困に苦しむ人々に対する理解を深め、自然の恵みによって人として生きていくことが出来ることに感謝するという目的があります。

イスラム教においての断食はそういった感謝の心を育む行為の一環としておこなわれています。

また仏教にも宗派によって違いがありますが、どちらかというと修行の一環としての側面が強いようです。

比叡山延暦寺で有名な天台宗には堂入りという修行があります。

九日間飲食と睡眠をせずに真言を唱え続けると言う荒行で、修行中に命を落としてしまう可能性があり、修行を終えても平均して15キロほど体重が落ちてしまう危険を伴った修行です。

上座部仏教の僧侶は教えに従い正午に食事をしてからはいっさい飲食をしないようです。

ただ上座部仏教ではこの断食自体は瞑想を補助する修行のための手段の一つと考えられています。

キリスト教では宗派によってさまざまな考え方のもとおこなわれていますが、正教会では年に4回断食の期間があり、期間中は魚や肉、ワインやウイスキーなどを断ちます。

その教えは自己の日頃の不摂生を認め、断食によって節約した分を住んでいる地域の発展や貧困に苦しむ人達に与えることを目的としています。

宗派の一部では節約されたお金を献金として教会に寄付することは同じですが、期間中は一切の食事と飲料を完全に断つと言ったやり方もあります。

しかし同じキリスト教でもプロテスタント派では断食はあくまで外部の習慣であり、救済活動としては正しくないと否定しています。

他にも宗教によってさまざまなやり方と目的があり、ジャイナ教では翌日の夜明けまで食べ物と飲み物を断ち、欲望と情欲を抑えることで邪な気持ちを取り除くことを目的としていますし、ユダヤ教では年に6回ある宗教上の重要な日に断食をおこない食べ物、飲み物はおろか薬も禁止されており、食べ物の匂いをかいだり歯を磨くことも禁止されています。

医療の分野で効果のある断食

風邪をひいたり、疲れ気味なときに回復するには十分な栄養と睡眠が必要ですが、それとはまったく逆といえる断食によって身体が回復するケースもあります。

その効果の一つとして免疫力の驚異的な増加があります。

ヤケドを負った犬に食事を与えずにおいたところ通常の約二倍のスピードで治ったという実験結果もあり、断食は病原菌が体内に生息できない状態にし、その結果免疫力を強くすることが分かっています。

その効果を応用して現在はガンや大腸炎、気管支炎や腎臓病などいろいろな病気や疾患の治療に取り入れられたりしています。

病気や疾患に対する効果は比較的長期にわたる断食が効果的ですが、週一回おこなうだけでもそれなりの効果があります。

週末に食事を断つことを繰り返しおこなうことによって、長期の断食に匹敵する効果が出るらしく、アトピー性皮膚炎の患者が回数を重ねるごとに症状が改善されていった例もあることから、現在では医療の一つとして実践され、期待も高まっています。